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覚者ベンジャミンの追跡調査報告書

きっかけはファビオからの依頼だった。

奴から先日購入した竜彫の秘装具があまりの粗悪品であったため、未だ心の中には怒りの炎が燻っていたのが正直なところだが、奴の口からベンジャミンという覚者の名が出たことで私は興味をそそられた。


ファビオの依頼は、姿を消した覚者ベンジャミンの追跡調査だった。






覚者ベンジャミンの追跡調査報告書


調査開始段階での私の把握していた事柄は以下の通りである。


覚者ベンジャミン、腕は立つが徒党を組むことを好まず、寡黙な性格。

私は彼と対面した事はないが、旅の道中で彼ら・・が残したと思われる手記をいくつか入手している。

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彼ら・・とは、ベンジャミン本人・ベンジャミンのポーン、ベンジャミンの親友であるフィンダム人フィネガンである。

追跡調査に当たって最初に私が注目したのは手記から読み取れるベンジャミンの目的である。


一、フィネガン

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ベンジャミンの行動に影響を及ぼしたフィンダム人。

屈強な戦士であり、冒険家でもあったようだ。

レスタニアとフィンダムが繋がって一年余り、その交流については議論が続いており進捗の程は知っての通りだ。

にも拘らず、ベンジャミンとフィネガンは短い期間で親友と呼び合うほどの関係になっている。

後述するが、彼らの性格や境遇に似たものがあったのが理由のようだが、想像の域を超えない為この考察は保留とする。

フィネガンは冒険の最中、噂に過ぎなかった魔物の希少素材を入手する。

彼は希少素材の魅力に取りつかれ、その収集に心血を注ぎ始める。

そして希少素材を元に装具の作成を思いつき、また塔と名付けたアジトを保管場所とした。

この頃、希少素材の噂を語った道具屋に「それは良くない運命を呼び寄せるものだ」と警告を受けているようだが、それがフィネガンの行動を鈍らせることはなかった。

しかしレスタニアに渡ったフィネガンに、程なくして良くない運命が訪れた。

彼の命を奪ったのは、強大な魔物ではなく野党だった。

屈強な戦士であったはずの彼が、なぜ野党の手にかかってしまったのか。

おそらくは侵食に侵された地域や魔物、その素材に触れるうちに自らも侵食に侵されていたのではないだろうか。

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フィネガンについての報告は以上になる。

彼が最後に残した手記をベンジャミンが発見した事で、彼の巡礼の旅が始まった。


二、ベンジャミン

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すでに故郷も家族も失い、唯一の親友が異界の冒険家フィネガンであった。

孤独な冒険家という部分での繋がりが彼らを親友という関係に近づけたのか、またはその探究心に共感したのか、それを知る手段をついに見つける事が出来なかったのが個人的に残念でならない。


ベンジャミンはフィネガンの死をきっかけにフィンダムへ渡り、彼の足跡を追う。

この頃のベンジャミンの旅については、彼のポーンが記録した手記の内容が主である。

ベンジャミンはポーンを傀儡としか見ておらず、私の従者の様に会話を重ね感情に目覚めたポーンには程遠く、手記に残されているのは旅の記録とポーンの主人に対する愚直な感想である。

彼のポーンにとって重要なのは本能的な忠誠であり、友の様に同情や協力といった感情は持っていなかったようだ。

その態度がなおさらフィネガンと相反し、彼との距離を開いて行く結果に心が少し痛んだ。

ある時、ベンジャミンはフィネガンのアジトたる塔を発見した。

上機嫌になった彼はポーンにフィネガンの事、彼の様に孤独に一人で命を落とす者が出ないよう、「冒険者の集いを作り、助け合えるようにしたい」と志していることを語った。

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戯れだったのか、ポーンにもその一端を担わせるとまでの饒舌ぶりだったようだ。

その後旅を続けるうちに徐々にだが人間性を持ち始めたポーンが、フィンダムの風習を学び、ベンジャミンの旅の目的がフィネガンの弔いではないだろうかと気付き始めた様子が記述されている。

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この風習や習慣についてはフィンダムの道具屋より、情報を得ている。

さらにベンジャミンとも面識があったようで「彼を見ていると、フィネガンを思い出した」と、同じ運命を辿る不吉な予感に表情を曇らせた。

道具屋からの情報をもとにベンジャミンの足跡を辿っていくと、侵食の影が徐々に色濃くなっていくのに気付く。

新たに発見した手記によれば、主の体調を気遣うほどに成長したポーンの変化を感じつつも未だ彼女達の人間性に懐疑的なベンジャミンの様子と、彼もまたフィネガンと同じ運命に流されてしまった事が分かった。


そして彼の最後の姿を見たのは、彼のポーン達であった。

彼女の手記には深く傷を負い動けなくなった自分たちを置いて、侵食に侵された体を引きずりながら迷宮の奥へ消えたベンジャミンの姿が記述されている。

その後、ベンジャミンとポーン達の生死は不明であるが、状況からいって望みは薄いと言わざるを得ない。



以上をもって、ベンジャミンの追跡調査の報告を終える。


クラン拠点の建造や運営を始めたのは何者か─、その疑問に対する一筋の光が見えた気がしたが、彼らが既にいないとなると、その疑問は侵食の森の様に深く暗い底に留まったままである。

願わくば、クラン拠点に集うものたちに竜の加護と強き友の絆を───。







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ファビオ「ご苦労だったね、隊長。この報告書でフィンダムとの交流が進むことを期待したいところさ。
いずれはベンジャミンとフィネガンのような関係にな。


報酬ははずんで貰うからな。

ファビオ「依頼人の彼女達も喜んでくれそうだし、期待していいと思うぜ?

彼女達…?
























その後、私は独自の探索によりベンジャミンの最後の手記を手に入れた。

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そこには、親友となりえたポーン達と真に言葉を交わす事なく別れてしまった後悔と、冒険者達への言葉が綴られていた。

「従者の手を借りて冒険者の集いを作り、仲間と共に脅威へ立ち向かえ」

「冷たい石の上、独り命を落とすものがもう二度と出ることのないように」


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DDONメモ  <ベンジャミン物語>

たまにはこんな妄想話もいいと思います!

こちらの考察サイト様を参考にさせていただきました!
http://privatter.net/p/2335731

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saya

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